共生社会

「外国人支援・多文化共生ネット」の特集ページ開設のお知らせ

外国人支援・多文化共生ネットの挑戦

先の出入国管理・難民認定法(入管法)の改正によって、昨年4月に法務省入国管理局が出入国在留管理庁に格上げされ、法律の「目的」には、従来の「出入国の公正な管理」に加えて「在留の公正な管理」が盛り込まれました。「管理強化」のイメージを持つ人もいるかもしれませんが、「にほんごぷらっと」は、この法改正によって政府が在留外国人との「共生社会」を作ることに責任を持つようになったと理解し、注目しています。

というのも、政府は入管法の改正に併せて「外国人材受け入れ・共生のための総合的対応策」という、多くの施策をまとめています。これは政府にとって政策の大きな転換です。その総合的対応策の中に「外国人の支援に関わる人材・団体の育成とネットワークの構築」という施策があり、名古屋出入国在留管理局はそれを具体化するため、愛知、三重、岐阜の3県のNPOにネットワークづくりを呼びかけました。

その呼びかけに応えて昨年7月に発足したのが「外国人支援・多文化共生ネット(略称・がいたネット)」(会長=坂本久海子NPO法人愛伝舎理事長)という組織です。外国人の日本語教育や生活支援などに取り組む12の団体が参加し、「がいたネット」として政府(名古屋入管局)に課題の解決を呼びかける提案書を提出するなど、すでに活動を始めています。

入管局というお堅い役所のバックアップを受けた市民グループによる全国初の取り組みです。「がいたネット」の動きに着目し、関連する情報を発信してきましたが、さらにその活動を分かりやすく伝えるため、サイト内の「共生社会」の特集ページを近く「外国人支援・多文化共生ネット」にニューアルし、情報発信を充実させることで共生社会への取り組みの進展につなげたいと考えています。外国人支援の動きが全国各地に広がっています。同様の取り組みをする人たちにとって、参考になるような質の高い特集ページを目指します。ぜひともご覧ください。

「にほんごぷらっと」編集長

石原 進

 

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