西日本新聞が「やさしい日本語」のサイトを開設 

西日本新聞が「やさしい日本語」のサイトを開設

九州のブロック紙・西日本新聞は、外国にルーツを持つ方々などに分かりやすい言葉でニュースを届ける「やさしい西日本新聞」(略称・やさ西)プロジェクトをスタートさせた。そのお知らせが「にほんごぷらっと」に届きました。

同紙は2016年12月から外国人労働者との共生をテーマにしたキャンペーン報道「新 移民時代」を展開し、早稲田ジャーナリズム大賞を受賞。今回の政府の外国人労働者受け入れ拡大の報道に関しても、他紙を一歩リードした観があります。

「やさ西」は、AIによる機械翻訳や、「やさしい日本語」を勉強中の記者による翻訳と併せて、日本語教師の方や教師志望の方、定住外国人支援に取り組む方など幅広い方にも記事の要約翻訳に協力してもらう取り組みです。「みんなでつくる『やさしい西日本新聞』」の企画でもあります。以下、西日本新聞社の取材班から届いた「ご案内と協力のお願い」です。多文化社会を目指す新たなチャレンジ企画にご注目を。

にほんごぷらっと編集部

 

********

 関係各位

「みんなでつくる『やさしい西日本新聞』」のご案内とご協力のお願い

2018年12月

西日本新聞「新移民時代」取材班

冠省

平素より、報道機関の取材活動にご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

九州のブロック紙・西日本新聞は、外国人労働者との共生をテーマにしたキャンペーン報道「新移民時代」を2016年12月から展開してまいりました。外国人労働者の受け入れ拡大に大きく舵を切る入管難民法改正をめぐる問題など、今後も取材・報道を継続していく所存です。一方で、西日本新聞は、外国にルーツを持つ方など日本語が苦手な方々に分かりやすい言葉でニュースを配信する「やさしい西日本新聞」(略称・やさ西)プロジェクトを始めました。報道機関の使命として、共生社会実現への一助にと企画いたしました。

やさ西のニュース配信に当たっては、一般記事を「やさしい日本語」版に自動翻訳するAIシステムなどを活用しておりますが、まだまだ精度の向上が必要な段階にあります。そこで、「みんなでつくる『やさしい西日本新聞』」と題し、日本語教師の方々や教師を目指されている方、外国人支援に取り組んでいらっしゃる方など、日本各地の幅広い分野のみなさまに、記事の翻訳にご協力いただければと考えております。

このたび新たに「新移民時代」の特設ページhttps://www.nishinippon.co.jp/special/new_immigration_age/

に掲載するすべての記事の下に「翻訳欄」(500字以内)を設けました。みなさまに、自由に要約した翻訳文をご投稿いただく仕組みです。誹謗中傷など不適切な表現がないか確認した上で、順次ウェブ上に公開いたします。事前登録は不要で、投稿者のお名前はニックネームでも構いません。

翻訳の成果は、「やさしい日本語」の研究やAIシステムの精度向上にも役立てさせていただくほか、やさ西専用アプリなどにも活用し、日本語が苦手な方々に届けてまいります。外国人に優しい社会は他者に寛容な社会につながると信じております。幅広い皆さまにご協力をいただければ幸いです。何とぞ、よろしくお願いいたします。

草々

【お問合せ先】

「新移民時代」取材班電話:092(711)5224(担当:坂本、福間)

メール:imin@nishinippon-np.jp

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終日 第34回小出記念 日本語教育学会 年... @ オンライン
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6月 28 終日
開催日:2025年6月28日(土) ・場所:オンライン(Zoom) ・予定(日本時間): 9:40-10:10 会員総会 10:20-10:30 開会・プログラム説明 10:30-12:20 講演   「対話を通した学習者オートノミーおよびウェルビーイングの促進」 講師:加藤聡子氏(神田外語大学 学習者オートノミー教育研究所 特任准教授) 13:20-16:50 口頭発表 16:55-17:10 総括 ・参加費:会員無料・非会員2000円(発表者以外の参加申し込み方法は5月下旬にお知らせします)
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第25回年次大会 研究発表募集要項 2025年7月5日(土)に実践女子大学(渋谷キャンパス)にて開催される、第25回年次大会での研究発表を募集します。以下の要領でお申込みください。  発表資格: 研究代表者=当日の発表者は、応募および発表時点で当学会の会員である必要があります。会員登録は、当学会事務局で随時受け付けておりますので、応募時までに会員登録をお済ませください。 会員登録はこちら新しいウィンドウで開きますからお願いします。 なお、研究代表者以外の連名者は、会員・非会員は問いませんが、採択された場合、後日の参加申込みは連名者も含み全員にしていただきます。 発表内容: 言語(特に日本語)・言語による作品・言説・発話・言語使用状況・言語使用環境等をジェンダーの観点から論じた内容を含む未発表のもの(発表内容は、大会テーマに関わるもの or 関わらないもの、どちらでもよい) → 大会テーマ「メディア・ことば・ジェンダー」 発表言語と時間: 日本語で30分(口頭発表20分+質疑応答10分)以内  申し込み期間: 2025年3月3日(月)–  5月7日(水)24:00 (JST) 申し込み方法: 当学会のウェブサイト上の「研究発表申込み書新しいウィンドウで開きます」をダウンロードして、研究者名、発表タイトル、発表概要(1000-1500文字)などを記入してアップロードする。 → 3月3日(月)以後に、こちら新しいウィンドウで開きますにアップロードしてください。 可否通知: 審査後5月16日(金)までに研究発表担当の実行委員からご本人に結果を通知します。場合によっては、一定の条件や修正への要求が提示される場合があります。 予稿集原稿: 採択された方は、6月6日(金)24:00までに予稿集に掲載する発表要旨を日本語で執筆してください。場合によっては、修正や加筆をお願いする場合があります。執筆要項は可否通知の際にお知らせします。 ★二重投稿や剽窃などの不適切な原稿に関しては厳しく対処致しますので、研究者としての良識をもってご執筆ください。 以上.
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12
終日 言語科学会 第26回年次国際大会(J... @ 愛媛大学 城北キャンパス
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7月 12 – 7月 13 終日
言語科学会第 26 回年次国際大会(JSLS2025)開催・研究発表募集のご案内 言語科学会 (JSLS: The Japanese Society for Language Sciences) では以下の要領で、 第 26回年次国際大会 (JSLS2025) を開催いたします。 大会日程: 2025 年 7 月 12 日(土)~ 13 日(日) 開催場所: 愛媛大学 城北キャンパス(愛媛県松山市文京町 3) 大会ウェブサイト: http://www.jslsconference.jpn.org/jsls2025/ 基調講演: Jae DiBello Takeuchi 氏 (Indiana University Bloomington)
8月
7
10:00 AM 令和7年度日本語学校教育研究大会 @ 国立オリンピック記念青少年総合センター
令和7年度日本語学校教育研究大会 @ 国立オリンピック記念青少年総合センター
8月 7 @ 10:00 AM – 8月 8 @ 4:30 PM
日本語学校教育研究大会では、各日本語教育機関における実践・事例の報告の機会として、発表の場を設けています。 意見・アイディア交換の場としてぜひご活用ください。 皆様からのご応募お待ちしております。

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