コロナ禍で政府が日本語学校に課してした特例措置を終了

出入国在留管理庁で政府が日本語学校に課してした特例措置を終了

政府は5月8日をもって新型コロナ感染症の感染症法上の位置づけを2類から5類に移行したのに伴い、出入国在留管理庁は日本語学校に対して各種の特例措置を終了する旨を伝えた。日本語教育機関団体連絡協議会に対して周知を依頼したもので、入管庁から以下のような文書がメール送信された。

件名:【周知】新型コロナウイルス感染症に関する留学生及び日本語教育機関に係る

取扱いの終了について

本文:

日本語教育機関 御中

平素より出入国在留管理行政に御理解・御協力を頂き、誠にありがとうございま

す。

本年5月8日、同感染症の感染症法上の位置付けが5類に移行したことを受け、下

記のとおり、これまで継続してきた各種特例措置を終了することとなりましたので、

お知らせします。

【措置の終了】

1 日本語教育機関におけるオンライン授業について

    オンライン授業については、当面の間、教育課程の一部とみなす措置を継続して

きましたが、本年9月30日(土)をもって同措置を終了することとしました。

    (添付物)日本語教育機関におけるオンライン授業の取扱いについて

2 当庁ホームページの更新について

    「新型コロナウイルス感染症に関する外国人の在留諸申請について」の「留学生

及び日本語教育機関に係る取扱い」に掲載していた御案内及びQ&Aは廃止すること

としました。

    https://www.moj.go.jp/isa/nyuukokukanri01_00157.html

    なお、Q&Aに掲載していたもののうち、次の取扱いについては、時限的に継続

しますので、御確認をお願いいたします。

【措置の継続(時限的なもの)】

1 帰国困難留学生への対応(Q&A問7、問14)

    帰国困難を理由に引き続き教育機関への在籍を希望する場合で、在籍中の教育機

関の課程等を終了していない場合(在留期限が卒業日以前である場合)は、在籍予定

期間の終了日を考慮して在留期間の更新を認める取扱いについては、対象者がいる間

(令和5年度末まで)に限り継続します。

2 専ら日本語教育を受ける期間の延長(Q&A問8)

    令和4年4月期生までの方で、入国時期が遅れたことなどにより、十分な学習期

間を確保できなかった場合は、当初の課程終期から最長1年間に限り、現在在籍して

いる教育機関において、進学時期又は就職時期まで在留期間の更新を認める取扱いに

ついては、対象者がいる間(令和6年度末まで)に限り継続します。

3 定員の増員について(Q&A問12、問18、問19)

    以下の取扱いについては、令和5年度末まで継続します。

(1)新型コロナウイルス感染症の影響で削減した定員を従前の定員の範囲内で増員する場合、次のケースについても増員を認めます。

    ○ 増員する人員が増員前の定員の5割を超える場合

    ○ 入国が遅れている留学生がいるなど、在籍者の数が定員の8割に満たなくとも 増員を認めるべき事情がある場合

    ○ 過去1年以内に増員をおこなっている場合や複数回に分けて増員を行う場合

    ○ 適正校である旨の通知を受けていない日本語教育機関で増員を行う場合

(2)新型コロナウイルス感染症の影響に伴う入国の遅れにより、新たな入学時期の

在留資格認定証明書交付申請時において定員超過が見込まれる場合、次のとおり申請可能件数を算出します。

    ○ 入国の有無にかかわらず当初の受入れコースの終了日を経過していない者に

ついては、在留資格認定証明書交付申請における申請枠の算出にあたり、在籍者数に算入します。

    ○ 上記2の措置に基づき日本語教育機関に在籍している留学生については、在

留資格認定証明書交付における申請枠の算出にあたり、在籍者数に算入しません。

(3)定員増員に係る要件(増員前の時点においておおむね8割以上の生徒が在籍していること)において、新型コロナウイルス感染症の影響により入国できない留学生についても在籍者とみなします。

4 教員の復職について(Q&A問13)

    新型コロナウイルス感染症の影響により退職した教員が同一の日本語教育機関に

復職する場合、これまでに教員の要件の確認を受けているときは、教員の要件に関する立証資料(当庁ホームページ「日本語教育機関に係る各種変更の取扱い」の5の立証資料11から16まで)を提出不要とする取扱いは、令和5年度末まで継続します。

https://www.moj.go.jp/isa/publications/materials/nyuukokukanri07_00222.html

以上につきまして、どうぞよろしくお願いいたします。

────────────────────

長文となり申し訳ございません。

お手数をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

出入国在留管理庁在留管理支援部

 

 

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10:00 PM NPO法人国際教育振興協会 日本語教... @ オンライン
NPO法人国際教育振興協会 日本語教... @ オンライン
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当機構では、日本語教師の皆様を対象にしたオンラインセミナーやワークショップを定期的に開催し、毎回多数の日本語教師の皆様にご参加いただいておりますが、今回初めて学校を経営する幹部の皆様や教員採用・研修をご担当される人事部門の皆様を対象にしたオンラインセミナーを一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会様のご協力を得て開催する運びとなりました。 もし、次のような課題に対して鋭意取り組んでおられるようでしたら、是非本セミナーにご参加いただきたいと考えております。 ■優秀な人材が集まる職場にしたい ■退職者を減らしたい ■社員教育の仕組みを見直したい セミナーの概要は以下のとおりでございます。 【テーマ】 組織力を高めるためのアンガーマネジメント ※アンガーマネジメントをご存知ない場合は、是非、下記URLかDIAMOND Onlineに掲載された「アンガーマネジメント”が、いま、企業の人事部に注目されているのはなぜか?」をご一読願います。 https://diamond.jp/articles/-/294795 ※アンガーマネジメントのセミナー等を受講された皆様の感想を下記URLから動画でご覧いただくこともできます。 https://www.angermanagement.co.jp/before_after 【講師】 水谷 紀子氏 【参加対象者】 日本語学校等、日本語教育機関の経営幹部の皆様 採用・研修等、人事部門の皆様 【開催日時】 2025年6月21日(土)10時~11時45分 【参加費用】 無料 ※エグゼクティブ対象 第1回オンラインセミナー開催記念により通常、10,000円(税込)の参加費用を無料とさせていただきます。 参加のお申込み方法等、詳細は添付資料または下記URLよりご確認いただきます ようお願い致します。 https://x.gd/DyIF1 本セミナーが皆様にとって有益な機会となるよう万全の準備で皆様のご参加をお待ちしております。是非、ご参加いただきますよう何卒よろしくお願い致します。
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終日 第34回小出記念 日本語教育学会 年... @ オンライン
第34回小出記念 日本語教育学会 年... @ オンライン
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開催日:2025年6月28日(土) ・場所:オンライン(Zoom) ・予定(日本時間): 9:40-10:10 会員総会 10:20-10:30 開会・プログラム説明 10:30-12:20 講演   「対話を通した学習者オートノミーおよびウェルビーイングの促進」 講師:加藤聡子氏(神田外語大学 学習者オートノミー教育研究所 特任准教授) 13:20-16:50 口頭発表 16:55-17:10 総括 ・参加費:会員無料・非会員2000円(発表者以外の参加申し込み方法は5月下旬にお知らせします)
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