入管法改正案を閣議決定 外国人労働者受け入れ拡大 日本語教育基本法案も国会へ
- 2018/11/2
- ぷらっとニュース, 多文化共生
- 出入国管理法
- 314 comments
- にほんごぷらっと編集部

入管法改正案を閣議決定 外国人労働者受け入れ拡大 日本語教育基本法案も国会へ
政府は11月2日午前、外国人労働者の受け入れを拡大するための出入国管理法案を閣議決定した。今国会に提案され、与党の賛成多数で可決成立する見通し。この改正入管法により、来年4月から新たな在留資格「特定技能」が創設され、政府がこれまで認めてこなかった非熟練労働の分野に外国人を受けれる入れる。在留外国人が急増することが予想され、日本語教育の充実など、新たな共生のための社会づくりが大きな課題となる。
入管法改正案によると、新たな在留資格の「特定技能」は2段階に分けられる。「相当程度の知識または経験を要する技能」を持つ外国人には「特定技能1」を付与し、在留期間は5年とする。最長5年の技能実習を修了するか、技能と日本語能力の試験に合格すれば資格を得られる。さらに高度な試験に合格し、熟練した技能を持つ外国人には「特定技能2」を与える。特定技能1には家族帯同を認めないが、特定技能2には認め、将来は永住の道も開かれる。受け入れ機関は日本人と同等以上の報酬を払うなど、一定水準の雇用契約を結ぶことを求められる。
政府は、併せて日本語教育など環境整備のための「外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策」を年内にまとめる方針。日本語教師が不足するなど環境整備の課題が多くあり、どのような対応策をまとめるのか、注目される。
一方、超党派の日本語教育推進議員連盟(河村建夫会長)が制定を目指す日本語教育推進基
本法は、すでに原案を総会で了承し法案を臨時国会に提出したいとしている。日本語教育の理念や「国の責務」などを規定しており、成立すれば、政府が進める「総合的対応策」の日本語教育を推進するうえでの大きな法的後ろ盾となる。
にほんごぷらっと編集部
この著者の最新の記事
-
- 2025/8/29
- ぷらっとニュース
愛伝舎創立20周年記念シンポ
-
-
-
-
- 2025/8/29
- 未分類
愛伝舎創立20周年シンポ(その四)<外国ルーツの若者が未来を語る>
-
関連記事
人気記事
-
愛伝舎創立20周年記念シンポ 2025年8月29日 に投稿された
-
埼玉県川口市の芝園団地の「実像」とは? 団地自治会の事務局長が「団地と共生」を出版 2023年2月2日 に投稿された
-
「団地と共生」の始まりは「隣近所との協力関係」の構築か 2023年3月23日 に投稿された
-
愛伝舎創立20周年シンポ(その一)<外国人支援の140人が参加して盛大に> 2025年8月29日 に投稿された
-
愛伝舎創立20周年シンポ(その四)<外国ルーツの若者が未来を語る> 2025年8月29日 に投稿された
-
愛伝舎創立20周年シンポ(その二)<坂本理事長がその歩みを振り返る> 2025年8月29日 に投稿された
-
愛伝舎創立20周年シンポ (その三)◆佐々木聖子さんの基調講演「自然体の多文化共生をめざして」◆ 2025年8月29日 に投稿された
-
移民政策の先駆者・故坂中英徳さんを偲んで 第二話 日本型移民政策の提言(下) 2024年3月4日 に投稿された
-
日本語学校を起点とした地方創生は成功するのか(第8回) 2018年4月20日 に投稿された
-
移民政策の先駆者・故坂中英徳さんを偲んで 第二話 日本型移民政策の提言(上) 2024年2月22日 に投稿された
今日のランキング
-
「団地と共生」の始まりは「隣近所との協力関係」の構... 2023年3月23日 に投稿された
-
埼玉県川口市の芝園団地の「実像」とは? 団地自治会... 2023年2月2日 に投稿された
-
日本語教師で「第二の人生」歩む——日本経済新聞の記... 2023年12月27日 に投稿された
-
衆院解散で議員生活に別れ 日本語議連の中川正春さん... 2024年10月9日 に投稿された
イベントカレンダー
