フィリピン・ダバオ日本人コミュニティー100周年 記念イベント盛大に
- 2019/10/10
- ぷらっとニュース
- ダバオ, フィリピン
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- 徳田 淳子(とくだ・あつこ)

フィリピン・ダバオ日本人コミュニティー100周年 記念イベント盛大に
フィリピンのダバオ日本人コミュニティー100周年を記念するイベントが10月4日~6日まで、ダバオ市内のショッピングセンター(SM Lanang Premier Atrium)で開かれた。同100 周年事業実行委員会主催のこのイベントには、ドゥテルテ大統領の娘でダバオ市の市長を務めるサラ・ドゥテルテ氏の他、三輪芳明総領事が参加するなど、盛大に行われた。
メーンステージでは、日本舞踊や浴衣ショーなどが行われ、その周辺には、40もの企業や団体がブースを出展した。ブースでは、日本製品の紹介や日本文化体験ができるようになっており、日本にルーツの持つ家族らが足を止めて楽しんでいた。特に、書道体験のできるブースでは、家族連れのみならず、他ブースのローカルスタッフが休憩時間に参加するなど、日本文化や日本語に対する興味関心の高さが見られた。
また、野外にも日本食の屋台が作られ、おでん、ところてん、たこ焼き、焼きそばなどの日本食を楽しむ人々であふれた。このイベントは、3日間で終了だが、その後もショッピングモールの映画館では、日本映画の上映を予定している。
1903年に入植した日本人は、マニラ麻(アバカ)の栽培を主要産業として生活し、1918年に日本人会が発足、1920年に現在の在ダバオ領事事務所が作られた。第二次世界大戦前には約2万人もの日本人が生活するなど、日本とは深い関係のある地域である。
今後、日本とフィリピンとの関係において、マニラのみならず、ダバオでもビジネスや観光、文化といった分野でよりよい関係が続くことを願う。
徳田淳子

徳田 淳子(とくだ・あつこ)編集部・ライター
投稿者プロフィール2011年から2013年までインドネシアにてEPA(経済連携協定)に基づく看護師、介護福祉士候補者に日本語を教える。帰国後、医療系の専門学校で看護師を目指す中国人看護師に日本語支援を行い、2016年からは日本語学校でIT企業に就職を目指すエンジニアを対象とした日本語就職支援と養成講座の授業を担当。にほんごぷらっと編集部員。
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