今年も李秀賢さんを偲びエルエスエイチ獎学会が留学生に奨学金を授与

今年も李秀賢さんを偲びエルエスエイチ獎学会が留学生に奨学金を授与

JR新大久保駅で線路に落ちた男性を助けようとして死亡した韓国人留学生の李秀賢(イ・スヒョン)さんの遺徳を後世に伝えようと始まったNPO法人エルエスエイチアジア獎学会の奨学金授与式が10月17日、東京都内で開かれ、日本語学校に通うアジアの留学生53人に奨学金が贈られた。

悲劇があったのは2001年1月26日の夜のこと。線路に落ちた男性と、男性を助けようとホームから線路に降りた李さんとカメラマンの関根史郎さんの3人が亡くなった。2人の勇気ある行動は内外に大きく報じられ、多くの方から見舞金が寄せられた。李さんのご両親がその見舞金を寄託し、その資金などを原資にして留学生への奨学金の授与が始まった。これまで約800人が奨学金を贈られている。

この日の授与式では、獎学会の鹿取克章会長が「これからのアジアと日本の懸け橋となる皆さんのような留学生は、平和な国際社会を作るための、将来の大きな希望だと思っています。皆さんには今日を機に改めて志をしっかり持って、勉強してください」と激励し、留学生一人ひとりに賞状を手渡した。

式には李さんの父李盛大さん、母辛潤賛さんが韓国から参加したほか、李さんの出身校の高麗大世宗キャンパスの安正五副総長も参列。安副総長は「高麗大学を代表して本日、李秀賢さんの想いがこの獎学会を通じて実現されていることを直接は違憲することができ、とても感激しています」と述べた。

このあと、参加者全員で記念撮影。

さらに、留学生たちは料理を囲んで将来の夢を語るなどして、参加者と交流を深めた。

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