日振協のトップセミナーで日本語議連に強い期待感

◎日振協のトップセミナーで日本語議連に強い期待感

日本語教育振興協議会(日振協)主催の「第16回日本語教育機関トップセミナー」が19日、2日間の日程で東京・代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで開かれた。この中で「日本語教育推進議員連盟(日本語議連)に期待する」をテーマしたパネルディスカッションが行われたほか、それを受けて分科会で活発な議論が展開されるなど、日本語議連に対して文字通り強い期待感が示された。

一部既報の通り初日はパネルディスカッションが行われ、株式会社移民情報機構代表取締役で当フェイスブックを運営する石原進氏▽国際基督教大学名誉教授で日振協評議員の勝又美智雄氏▽ジェット日本語学校校長の井上靖夫氏▽日振協理事長の佐藤次郎氏がパネラーとして参加した。

日本語議連のアドバイザーとしてその活動をサポートする石原氏が最初に「呼び掛け文で『基本法』の制定を目指すと書いているように、議連が目指すべき方向ははっきりしている」などと主張した。これに対し他のパネラーからは「留学生を親日家として育てるなど、基本法には高い理念が必要」(井上氏)「昔は文部科学省に問い合わせても、留学生の教育には政府として責任を持てないと言われた。その中で日振協が大きな役割を担ってきた」(勝又氏)「日振協に加盟している日本語学校の進学率は78%あり、問題となっているネパールも90%にのぼり、ベトナムも80%を超えているなど頑張っている。日本語教育を高めるためにも日本語議連への期待は大きい」(佐藤氏)などの意見があった。

20日には分科会などが開かれたが、前日のパネルディスカッションの内容を受けての議論が行われたという。関係者によると。日本語教育推進議員連盟が制定を目指している日本語教育推進基本法については、「日本語学校に監督官庁がない現状を踏まえると基本法制定はぜひとも必要」などの認識が共有できたという。また、日本語教育の「質の確保」のためも「第三者機関設置」、不足する日本語教師養成、日本語学校の留学生に対する奨学金制度の創設や授業料への消費税の撤廃といった負担軽減策などの要望も相次いだ。日振協としては、様々な期待や要望をアピールするための文書を作成する意向だ。

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阿久津 大輔(あくつ・だいすけ)「にほんごぷらっと」編集長

投稿者プロフィール

日本語教育情報プラットフォーム設立時より事務局を担当し、フェイスブックページ「日本語教育情報プラットフォーム」の管理人として情報を発信。2017年9月よりネットメディア、言葉が結ぶ人と社会「にほんごぷらっと」編集長。専門分野は外国人人材のキャリアプランニング。

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3月
23
12:30 PM 「ことばの意味」をあらためて考え...
「ことばの意味」をあらためて考え...
3月 23 @ 12:30 PM – 4:00 PM
公開シンポジウム 「ことばの意味」をあらためて考える-真理条件的意味論を越えて– コリン・イテン著『認知語用論の意味論』の刊行を発端に「真理条件的意味論」を越えるとはどういうことか、あらためてことばの意味をどう考えるべきか、文の意味と真理の関係は何か、そもそも意味論と人間の認知能力との関係は何かを考える。これらの問題は、言語学、認知科学、言語哲学にまたがる重要なトピックである。天地春色に満ちたころ、東京都の名所、清澄庭園にて、この現代的トピックを4名の論者が、あらためて深く掘り下げて自由に語りあう饗宴に、皆様、ぜひご参加ください。 認知語用論(関連性理論)の意味論 武内 道子(神奈川大学名誉教授) 真理条件・表意・コミュニケーション 峯島 宏次(お茶の水女子大学特任准教授) Mind(心/脳)の内と外?生成文法・関連性理論・認知言語学 今井 邦彦(東京都立大学名誉教授) 意味と指示?内在主義的意味論の観点から 西山 佑司(慶應義塾大学名誉教授・明海大学名誉教授) 司会 黒川 尚彦(大阪工業大学専任講師) 会場:清澄庭園 大正記念館(〒135-0024 東京都江東区清澄3丁目3-9) 都営大江戸線・東京メトロ半蔵門線「清澄白河」駅下車 A3口 徒歩5分 日時:2019年3月23日(土) (開場12時)12時30分~16時 参加:無料(事前申し込みwebページhituzi.co.jp/symposium_20190323/経由でお申し込み下さい。問い合わせはtoiawase@hituzi.co.jp、 03-5319-4916まで、当日参加可) なお、庭園は150円の入場料で見ることができます。大正記念館は庭園の外にあり、無料です。 主催:ひつじ書房
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1:30 PM OPIワークショップ日本開催30周年... @ TKP市ヶ谷カンファレンスセンター
OPIワークショップ日本開催30周年... @ TKP市ヶ谷カンファレンスセンター
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日本国内でACTFL-OPI試験官養成ワークショップが開催されて30年になります。 これまでに1000名ものOPIテスターを輩出してきました。 OPIワークショップ日本開催30周年を記念して、シンポジウムを開催します。 講演、パネルディスカッションを通して、社会と繋がり、社会を切り拓く、 日本語教育と日本語OPIを考え提案します。 ぜひご参加ください。 【協力】日本語OPI研究会・日本語プロフィシェンシー研究学会・九州OPI研究会・浜松OPI研究会・凡人社 【内容】 開催挨拶:新城 宏冶(株式会社アルク取締役) 講  演:鎌田 修(南山大学元教授) OPI活用事例事業の紹介:株式会社アルク 【パネルディスカッション】 司   会:奥野由紀子(首都大学東京 准教授) パネリスト:山下 渉(楽陽食品株式会社管理部 部長) 伊東 祐郎(東京外国語大学 教授) 嶋田 和子(アクラス日本語教育研究所 代表理事) 講   演:牧野成一(プリンストン大学 名誉教授) 【協力】 日本語OPI研究会・日本語プロフィシェンシー研究学会・九州OPI研究会・浜松OPI研究会・凡人社
5:10 PM OPIシンポジウム懇親会 @ TKP市ヶ谷カンファレンスセンター
OPIシンポジウム懇親会 @ TKP市ヶ谷カンファレンスセンター
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全日 プリンストン日本語教育フォーラム @ Princeton University
プリンストン日本語教育フォーラム @ Princeton University
5月 11 – 5月 12 全日
インクルーシブなことばの教育をめざして:現代社会における多様性について考える インクルーシブ教育は、多様で異なる人々が共に学ぶことを通して、共生社会の実現に貢献しようという考え方であると言われています。そして、このインクルーシブ教育は多様で異質な人たちが、どうすれば互いに了解・承認しあえるのかというより大きな問題をも含んでいます。本フォーラムでは、このような視点で、ことばの教育と多様性(学習スタイル、「障害」をはじめ、社会を構成するさまざまな人々(性別、人種、社会経済的格差、性的指向、世代格差、テクノロジーに関するリテラシー、母語話者・非母語話者の区別など)の関係について考えていきたいと思います。また、それだけでなく、そもそも多様性があるとはどういう状態なのかという問い、例えば、障害者と健常者、多数者と少数者などの境界線はどこで引けるのか、また、日常的に本質的にハイブリッドであるはずのことば(と別のことば)や文化(と別の文化)の境界線はいつどこでだれが引くことができるのかなどといった問いについても見つめ直していきたいと思います。 基調講演は、尾辻恵美先生(シドニー工科大学)、マルチェッラ・マリオッティ先生、(ヴェネチアカフォスカリ大学:ヨーロッパ日本語教師会会長)、牧野成一先生(プリンストン大学)を予定しています。
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