アルクが「日本語教育の現在と未来」がまるごと分かる『日本語』を刊行

アルクが「日本語教育の現在と未来」がまるごと分かる『日本語』を刊行

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株式会社アルクが日本語教育の専門誌「日本語」を9月6日に刊行します。日本語教育関係者が待望していた専門誌です。「日本語」刊行にあたり、以下、アルク日本語編集部よりその紹介や抱負を寄稿していただきました。

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この度、アルク創立50周年を記念して『日本語』を刊行することになりました。

外国人受入れのための法整備が急激に進む中で、日本語教育の世界はどう拡大し、日本語教師の役割はどう変わっていくのか。 日本語教師や日本語教師志望者必携の一冊です。内容は以下の2部構成になっています。

第1部:日本語教師が知っておきたい「外国人受け入れ」最新動向

最近、都会のコンビニ、居酒屋などで外国の人が働いている姿をよく見かけます。また、食品や機械工場、農業・漁業から介護やITといった最先端の現場でも外国人材がどんどん増えています。というより、外国人なしには多くの産業が既に成り立たなくなっています。本書の第1部では、宿泊・介護・看護・食料品製造・ITなど、日本全国のさまざまな「働く現場」で活躍する外国人の姿を紹介します。少子高齢化に伴い生産年齢人口は急激に減少しており、その対策に国もようやく重い腰を上げました。「外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策」「留学生の就職支援のための法務省告示改正」「特定技能」「日本語教育推進法」など、日本で働き、生活する外国人を支えるさまざまな法整備についても、分かりやすく解説しています

第2部:日本語教育はどう変わる? 動き始めた外国人との共生社会

多文化共生社会に向けて動き出した日本社会。その中で、日本語教育の規模は拡大し、日本語教師の役割は今まで以上に重要になっています。第2部では、今、日本語教育の中でどのようなことが起きていて、そこで何が日本語教師に求められているのかを、さまざまな角度から捉えます。日本語教師の皆さんには特に関心の高いところだと思います。今まさに動きつつある日本語教師資格創設の動き、6月に「日本語教育推進法」を成立させた立役者・日本語教育推進議員連盟の馳浩事務局長(衆議院議員)のインタビュー、特定技能で始まった日本語基礎テストや日本で働く際に求められる日本語力についての解説、日本語指導を必要としている児童生徒については田中宝紀さん(NPO法人 青少年自立援助センター)の寄稿、多文化共生の共通語「やさしい日本語」については庵功雄さん(一橋大学教授)へのインタビューなど、ホットなテーマ、話題のキーパーソンが続々と登場します。

さらに:特別対談では、日本語教育学会会長の石井恵理子さん(東京女子大学教授)と外国人定住政策の第一人者の毛受敏浩さん(日本国際交流センター執行理事)ががっぷり四つに組み、外国人受け入れにより広がっていく日本語教育の未来についてディープに語り合いました。また、未来の日本語教育を担う若手日本語教師3名には、日本語教師としてのキャリアデザインについて熱く語ってもらいました。読めば読むほど元気が出てくる座談会です。

『日本語』は、これから日本語教師を目指される方にとっては、日本語教育を取り巻く現状について新鮮な目でご覧になっていただける1冊だと思います。また既に日本語を教えていらっしゃる方にとっては、何となく懐かしさを感じていただけるかもしれません。本誌は、2013 年に休刊になった『月刊日本語(季刊日本語教育ジャーナル)』を「復刊」させたものだからです。日本が多文化共生社会へ大きく移り変わろうとしている今、日本語教育の社会的役割はこれまで以上に重要になっています。その時に、日本語教育から日本社会へ発信するメディアの役割を『日本語』は果たしたいと考えています。

日本は海外から外国人を適正に受け入れ、受け入れたからには責任を持って必要な対応をするべきだと考えます。地域社会、職場、学校においての基本的なコミュニケーションは日本語で行われることから、必要な日本語教育については、国・地方公共団体・受け入れ企業が責任を持って推進すべきだと思います。その際に、どのような日本語教育をどのような形でどの程度行うべきかの「知恵」は、日本語教育側からこれまでの研究や実践に基づいて大いに発信すべきでしょう。

日本語教師が多文化共生社会づくりの最前線を担い、受け入れる側と受け入れられる側の双方の努力をもって、日本社会がこれまで以上に誰にとっても住みやすく、やさしく、夢の持てる国になっていくことを願っています。そのために本書が微力ながらも何らかのお役に立つのであれば幸甚です。

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11月
30
12:15 PM 日本e-Learning学会 第22回学術講演会 @ 上智大学 四谷キャンパス
日本e-Learning学会 第22回学術講演会 @ 上智大学 四谷キャンパス
11月 30 @ 12:15 PM – 5:10 PM
◆◆日本e-Learning学会 第22回学術講演会◆◆ 【開催概要】 日 時:2019年11月30日(土)12:45~(受付 12:15~) 場 所:上智大学 四谷キャンパス(東京都千代田区紀尾井町7-1) https://www.sophia.ac.jp/jpn/info/access/accessguide/access_yotsuya.html 参加費:会 員   6,000 円(当日 8,000 円) 非会員   8,000 円(当日 10,000 円) 学生会員  無料 学生非会員 4,000 円(当日 4,000 円) 【詳細、参加お申込みURL】 http://jela.jp/event/22th/ 【当日のプログラム 】 12:15~12:45 受付 12:45~13:00 開会式 13:00~13:20 学生セッション(1) 脇弘太(静岡大学) 「代数的変形に対応した拡張数式検索システムの提案」 13:20~13:40 学生セッション(2) 平田康人(神奈川大学) 「大規模システムに対応可能なビジュアル型言語の設計と開発」 13:40~14:00 学生セッション(3) 田尻紘生(神奈川大学) 「ファイバスコープを用いた昆虫3D映像撮影システム」 14:00~14:20 学生セッション(4) 張晋華、福田隼翼(神奈川大学) 「RoBoHoNを用いた子供向け学習システムの提案」 14:20~14:40 学生セッション(5) 佐々木卓也、齋藤 尭之(神奈川大学) 「英会話時における心理的不安を除いた Pepper英会話学習システムの開発」 14:50~15:10 学生セッション(6) ミルシャティトゥラフ(東京工科大学) 「オフラインで利用できる顔認識カメラを用いた 教育支援システムの効果について」 15:10~15:30 学生セッション(7) 黒須崚太(神奈川大学) 「学習者の理解度によって難易度が変化する電子書籍執筆 システムの研究」 15:30~15:50 学生セッション(8) 中島大樹(神奈川大学) 「VRを用いた応急手当学習システムの提案」 15:50~16:10 学生セッション(9) 福田大貴、村上力哉(神奈川大学) 「処理のイメージと作成過程の動画を用いた初学者向け Scratch学習システムの提案」 16:20~16:45 一般・実践セッション(1) 筒井洋一(成安造形大学) 「既存の枠組みを越えるオンライン高大連携授業 ―Zoomオンライン・インタビューの意義―」 16:45~17:10 一般・実践セッション(2) 浦野新(株式会社ITSC) 「電子書籍(EPUB)による学習環境の構築」 17:20~     閉会式 【お問合せ先】 特定非営利活動法人日本e-Learning学会 〒102-8554 東京都千代田区紀尾井町7-1 上智大学理工学部情報理工学科田村研究室内 Mail:staff@ml.jela.jp JeLAお問合せフォーム:http://jela.jp/contact/
2:00 PM 再開催!東京 なりたい日本語教師に... @ 東京交通会館ビル10F メディア総研株式会社会議室
再開催!東京 なりたい日本語教師に... @ 東京交通会館ビル10F メディア総研株式会社会議室
11月 30 @ 2:00 PM – 4:00 PM
再開催!ワークショップ ① 学習者が主体のアクティブな授業作り〜イラストからアプローチする方法〜 学習者が主体の授業を!と言われるけれど・・・ まず何から始めますか? どのように学習者を動かしますか? 教材をどう料理しますか? 学習者が主体の授業といってもそのアプローチの仕方や方法は様々です。 「学習意欲」を高め、「自ら学び考える力」を身に付けさせ、「日本語力」を向上させるために 我々教師こそが脳内を変化させ、たくさんのアイテムを持ち合わせていかなければなりません。 しかし学習者だって教師だって突然「アクティブな授業を!」と言われても戸惑ってしまいますものね。 山頂を目指すには準備と訓練が必要です。我々教師も一歩ずつ「学習者が主体の授業作り」を理解し訓練していきましょう。 今回はイラストなどのビジュアル教材を使用したアプローチの仕方を考えていきます。 ビジュアル教材を単なる「見るもの」としてだけではなく「読む」「話す」「書く」に導く方法を一緒に学びたいと思います。 初期の段階から学習者の「考える脳」を鍛えられるようなAYA流の授業作りを体感してみませんか。 ✅アクティブラーニングって何? ✅本当はどうすればいいの? ✅「発問」って何? どうするの? と悩んでいる先生方、もっと腕を磨きたいと思っている先生方、活動をきちんと分析して授業し、効果が出せるようにしませんか。 一緒に語り合い学べば山頂もいつか必ず見えてくるはずです。 ※日本語教師AYAのワークショップは、知らず知らずのうちにテーマの世界に入っていき、リフレクションして、気が付いたらテーマを理解していたという流れになっています。ワークとAYAの実践例を交えた解説でしっかりと脳の中に刻まれていくことと思います。まずは日本語教師が学び、新しい思考を持つこと。思考は体感することでしか変わりません。
12月
1
1:30 PM 【名古屋】 日本語サロン研修会@... @ ECC 日本語学院名古屋校
【名古屋】 日本語サロン研修会@... @ ECC 日本語学院名古屋校
12月 1 @ 1:30 PM – 3:30 PM
【名古屋】 日本語サロン研修会@名古屋 語彙学習を考えよう ~『語彙ドン!』(くろしお出版発行)コンセプト・活用例とともに~ [日時] 2019年12月1日(日)13:30~15:30(受付開始13:00) 場所:ECC 日本語学院名古屋校 (名古屋市金山 1-16-16 金山ビル7階) <アクセス> [対象] 日本語教師(主に地域学習支援者日本語学校/専任・非常勤、大学非常勤),語学教師 [参加費] 無料 ※要予約 [定員] 定員:60名(先着順、定員になり次第締め切ります) [講師] 石澤徹先生(東京外国語大学 大学院国際日本学研究院) [内容/スケジュール] 学習者が「どうやって語彙を覚えればいいかわからない」と悩んでいるとき、皆さんはどんなアドバイスをしますか。『語彙ドン!』は、大学・専門学校で学ぶうえで不可欠なことばを、効率よく・楽しく・繰り返し学習できる教材を提供したいと考えて制作いたしました。 今回の研修会では、コンセプトや活用例を交えたお話をさせていただければと思います。 皆さんの目の前にいる学生の学びをどう支えるか、考えるきっかけにしていただけると幸いです。 講義とワークショップを織り交ぜながら進める予定です。語彙の増やし方についていっしょに考えてみませんか。 [主催] 凡人社 [お問い合わせ・申し込み先 (担当:凡人社/坂井)] TEL:03-3263-3959 FAX:03-6733-7887 E-mail:ksakai@bonjinsha.co.jp ※ご参加申し込みの際はタイトルに「日本語サロン研修会@名古屋(12/1)」と入れて, 本文にご氏名・ご所属・ご連絡先をご記入ください。)
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