シンポジウム 「ピア・リーディングの授業の組み立て方 ―教師の準備からフィードバックまで―」

日時:
2018年6月9日 @ 1:00 PM – 5:00 PM
2018-06-09T13:00:00+09:00
2018-06-09T17:00:00+09:00
場所:
国立国語研究所 講堂
日本、〒190-0014 東京都立川市緑町10−2
参加費:
無料
お問い合わせ:

シンポジウム 「ピア・リーディングの授業の組み立て方 ―教師の準備からフィードバックまで―」

プロジェクト名・リーダー名
日本語学習者のコミュニケーションの多角的解明
石黒 圭 (国立国語研究所 日本語教育研究領域 教授)
開催期日
平成30年6月9日 (土) 13:00~17:00
開催場所
国立国語研究所 講堂 (東京都立川市緑町10-2)
交通案内
定員
200名 (参加費 無料)
参加申し込み
jsl-event[at]ninjal.ac.jp (シンポジウム受付担当) までご連絡ください。

メールアドレスの「[at]」を「@」に置き換えてください。

メールの件名を「6月9日シンポジウム申込」として,次の情報を本文に記入してください。

  • 氏名 :
  • E-mail :
  • 所属 : (学生の場合,博士,修士,学部生の別についてもご記入ください)
  • 今後のイベント案内のメール送信 : (可,否のいずれかをご記入ください)

いただいた個人情報は個人情報保護ポリシーに則り、厳正に取り扱います。

概要

日本語教育の授業では,対話をベースにしたピア・ラーニングが増える一方で,教師の間では授業に手応えが感じられないという声が聞かれます。どうすればピア・ラーニングの授業をよりうまく進められるのでしょうか。

今回の発表では,授業前の文章選定,課題設定,授業中の話し合いの指導,授業後のコメントと評価の方法について,実際のピア・リーディングの授業データに基づく調査をご報告します。授業データの分析から得られた結果から,ピア・リーディングの授業の組み立て方をめぐるヒントを提供し,新たな授業のあり方を提案することを目指します。

講演者
石黒 圭 (国立国語研究所 日本語教育研究領域 教授)
舘岡 洋子 (早稲田大学 教授)
コメンテーター
西谷 まり (一橋大学 教授)
発表者
① 田中 啓行 (国立国語研究所 日本語教育研究領域 プロジェクト非常勤研究員)
② 胡 方方 (国立国語研究所 日本語教育研究領域 プロジェクト非常勤研究員)
③ 布施 悠子 (国立国語研究所 日本語教育研究領域 プロジェクト非常勤研究員)

プログラム

13:00~13:05趣旨説明

石黒 圭 (国立国語研究所 教授)

13:05~13:35講演「ピア・リーディング授業の考え方」石黒 圭 (国立国語研究所 教授)

ピア・リーディングと言っても,授業の目的,学習者のレベル,クラスの人数などによって方法はさまざまです。ピア・リーディングの授業を設計するときに担当教師はどのようなことに配慮すればよいかについて,学習者の声に耳を傾けつつ,観点を整理してご紹介します。

13:35~14:05発表1「文章の選び方と課題の設け方」田中 啓行 (国立国語研究所 プロジェクト非常勤研究員)

ピア・リーディングで読むテキストの内容や長さは学習者のレベルやニーズに応じたものがよいとされています。また,テキストを読むときに取り組む課題によって,ピアの活動が活性化すると言われています。しかし,具体的にはどのようなテキストや課題がよいのか,テキストの内容や長さ,読解課題の内容や形式といった観点から多角的に検討します。

14:05~14:15休憩 (10分)

14:15~14:45発表2「話し合いの進め方と支え方」胡 方方 (国立国語研究所 プロジェクト非常勤研究員)

学習者主体型という授業形式のため,グループ・ディスカッションに入ると,話し合いに参加しない教師は議論の実態を把握しにくい構図になっています。学習者がどのように話し合いを展開させるのかを,談話例を示しながら紹介した上で,学習者の話し合いを,ファシリテーターとしての教師が背後でどう支援したらよいのかについて提言を行います。

14:45~15:15発表3「コメントの返し方と評価の立て方」布施 悠子 (国立国語研究所 プロジェクト非常勤研究員)

学習者主体のピア・リーディング授業において,話し合いのフィードバックを行う際,教師からのコメントがあいまいになってしまう場合もあります。また,その話し合い自体を成績としてどのように評価するかは,教師が頭を悩ませるところです。そこで,本実践授業に加え,発表者の実践経験も含めて,具体的なコメントや評価のアイディアについて検討・提案します。

15:15~15:30休憩 (15分)

15:30~16:00全体ディスカッション

司会 : 西谷 まり (一橋大学 教授)
登壇者 : 石黒 圭,田中 啓行,胡 方方,布施 悠子

16:00~16:50招待講演「ピア・リーディングとは何か」舘岡 洋子 (早稲田大学 教授)

仲間と協働で読む活動を「ピア・リーディング」と名付けるとしても,ピア・リーディングがめざすことやデザインのあり方によって,授業としてはさまざまな形がありえるでしょう。講演者の実践の変遷を紹介しながら,教室で他者とともに読むことの意義を考えたいと思います。

16:50~17:00閉会の言葉

石黒 圭 (国立国語研究所 教授)

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イベントカレンダー

6月
21
10:00 PM NPO法人国際教育振興協会 日本語教... @ オンライン
NPO法人国際教育振興協会 日本語教... @ オンライン
6月 21 @ 10:00 PM – 11:45 PM
当機構では、日本語教師の皆様を対象にしたオンラインセミナーやワークショップを定期的に開催し、毎回多数の日本語教師の皆様にご参加いただいておりますが、今回初めて学校を経営する幹部の皆様や教員採用・研修をご担当される人事部門の皆様を対象にしたオンラインセミナーを一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会様のご協力を得て開催する運びとなりました。 もし、次のような課題に対して鋭意取り組んでおられるようでしたら、是非本セミナーにご参加いただきたいと考えております。 ■優秀な人材が集まる職場にしたい ■退職者を減らしたい ■社員教育の仕組みを見直したい セミナーの概要は以下のとおりでございます。 【テーマ】 組織力を高めるためのアンガーマネジメント ※アンガーマネジメントをご存知ない場合は、是非、下記URLかDIAMOND Onlineに掲載された「アンガーマネジメント”が、いま、企業の人事部に注目されているのはなぜか?」をご一読願います。 https://diamond.jp/articles/-/294795 ※アンガーマネジメントのセミナー等を受講された皆様の感想を下記URLから動画でご覧いただくこともできます。 https://www.angermanagement.co.jp/before_after 【講師】 水谷 紀子氏 【参加対象者】 日本語学校等、日本語教育機関の経営幹部の皆様 採用・研修等、人事部門の皆様 【開催日時】 2025年6月21日(土)10時~11時45分 【参加費用】 無料 ※エグゼクティブ対象 第1回オンラインセミナー開催記念により通常、10,000円(税込)の参加費用を無料とさせていただきます。 参加のお申込み方法等、詳細は添付資料または下記URLよりご確認いただきます ようお願い致します。 https://x.gd/DyIF1 本セミナーが皆様にとって有益な機会となるよう万全の準備で皆様のご参加をお待ちしております。是非、ご参加いただきますよう何卒よろしくお願い致します。
6月
28
終日 第34回小出記念 日本語教育学会 年... @ オンライン
第34回小出記念 日本語教育学会 年... @ オンライン
6月 28 終日
開催日:2025年6月28日(土) ・場所:オンライン(Zoom) ・予定(日本時間): 9:40-10:10 会員総会 10:20-10:30 開会・プログラム説明 10:30-12:20 講演   「対話を通した学習者オートノミーおよびウェルビーイングの促進」 講師:加藤聡子氏(神田外語大学 学習者オートノミー教育研究所 特任准教授) 13:20-16:50 口頭発表 16:55-17:10 総括 ・参加費:会員無料・非会員2000円(発表者以外の参加申し込み方法は5月下旬にお知らせします)
7月
5
終日 日本語ジェンダー学会 第25回年次... @ 実践女子大学(渋谷キャンパス)
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7月 5 終日
第25回年次大会 研究発表募集要項 2025年7月5日(土)に実践女子大学(渋谷キャンパス)にて開催される、第25回年次大会での研究発表を募集します。以下の要領でお申込みください。  発表資格: 研究代表者=当日の発表者は、応募および発表時点で当学会の会員である必要があります。会員登録は、当学会事務局で随時受け付けておりますので、応募時までに会員登録をお済ませください。 会員登録はこちら新しいウィンドウで開きますからお願いします。 なお、研究代表者以外の連名者は、会員・非会員は問いませんが、採択された場合、後日の参加申込みは連名者も含み全員にしていただきます。 発表内容: 言語(特に日本語)・言語による作品・言説・発話・言語使用状況・言語使用環境等をジェンダーの観点から論じた内容を含む未発表のもの(発表内容は、大会テーマに関わるもの or 関わらないもの、どちらでもよい) → 大会テーマ「メディア・ことば・ジェンダー」 発表言語と時間: 日本語で30分(口頭発表20分+質疑応答10分)以内  申し込み期間: 2025年3月3日(月)–  5月7日(水)24:00 (JST) 申し込み方法: 当学会のウェブサイト上の「研究発表申込み書新しいウィンドウで開きます」をダウンロードして、研究者名、発表タイトル、発表概要(1000-1500文字)などを記入してアップロードする。 → 3月3日(月)以後に、こちら新しいウィンドウで開きますにアップロードしてください。 可否通知: 審査後5月16日(金)までに研究発表担当の実行委員からご本人に結果を通知します。場合によっては、一定の条件や修正への要求が提示される場合があります。 予稿集原稿: 採択された方は、6月6日(金)24:00までに予稿集に掲載する発表要旨を日本語で執筆してください。場合によっては、修正や加筆をお願いする場合があります。執筆要項は可否通知の際にお知らせします。 ★二重投稿や剽窃などの不適切な原稿に関しては厳しく対処致しますので、研究者としての良識をもってご執筆ください。 以上.
7月
12
終日 言語科学会 第26回年次国際大会(J... @ 愛媛大学 城北キャンパス
言語科学会 第26回年次国際大会(J... @ 愛媛大学 城北キャンパス
7月 12 – 7月 13 終日
言語科学会第 26 回年次国際大会(JSLS2025)開催・研究発表募集のご案内 言語科学会 (JSLS: The Japanese Society for Language Sciences) では以下の要領で、 第 26回年次国際大会 (JSLS2025) を開催いたします。 大会日程: 2025 年 7 月 12 日(土)~ 13 日(日) 開催場所: 愛媛大学 城北キャンパス(愛媛県松山市文京町 3) 大会ウェブサイト: http://www.jslsconference.jpn.org/jsls2025/ 基調講演: Jae DiBello Takeuchi 氏 (Indiana University Bloomington)

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