第76回JSL漢字学習研究会

日時:
2018年9月1日 @ 2:00 PM – 5:30 PM
2018-09-01T14:00:00+09:00
2018-09-01T17:30:00+09:00
場所:
東大阪大学9号館2階(922教室)
日本、〒577-0044 大阪府東大阪市西堤学園町3丁目1−1
参加費:
500円
お問い合わせ:
JSL漢字学習研究会

発表

タイトル:ベトナム人日本語学習者における未知の漢字単語の意味推測-漢越音知識による影響の検討-
発表者:TRAN HUY THONG(環太平洋大学学部生)・長野 真澄(環太平洋大学)
内容:ベトナム語には漢語由来の語彙が多く存在し,それらの語は個々の漢字に対応するベトナム語音(以下,漢越音)で構成される。本研究では,ベトナム人日本語学習者における漢越音の知識が未知の日本語漢字単語の意味推測に与える影響を検討するために実験を行った。実験では,日本語能力試験N2以上の習熟度のベトナム人日本語学習者を対象に,日本語とベトナム語とで元の使用漢字が一致する2字漢字単語を用いて各参加者の未知単語を抽出し,その未知単語の意味を推測するように求めた。その結果,漢越音知識の豊富な学習者に限り8割近くの未知単語を正しく推測することができ,その推測方法は4パターンにまとめられた。

タイトル:ベトナム人留学生の漢字字形誤用例の収集
発表者:井上 幸(東大阪大学アジアこども学科)
内容:ベトナム人留学生の書字例を中心に、漢字字形(筆画の構成)の誤用分析を試みる。対象は勤務校の留学生(初級~中級)。授業(主に漢字小テスト)にて収集した字形から、誤用例を抽出し、その類型の紹介を行う。この事例については既発表論文(「ベトナム人留学生の書字について―漢字字形の誤用例抽出―」『東大阪大学・短期大学部教育研究紀要2017』(2018年3月))で一部報告した。一画の増減(過剰か脱落)や、複合的に誤用が発生し全く別の形で別字でもないもの(創作)などである。本発表ではその後収集した例を加え、さらに分析行う。
ワークショップ

タイトル:「パソコンやスマホを使った漢字学習」の方法を探る
発題者:濱川 祐紀代(目白大学外国語学部日本語・日本語教育学科)
内容:学習者からも教師からも「パソコンやスマホを使ってできる漢字学習の方法はないか」と聞かれることが増えてきました。教師からは「サイトやアプリを知らないため,学習者にアドバイスできず困っている」と相談を受けることも少なくありません。「パソコンやスマホを使った漢字学習」というと,どのような方法があり得るのでしょうか。バリエーションがあるのでしょうか。本ワークショップでは,参加者間で「パソコンやスマホを使った漢字学習」というテーマにあうものを紹介しあい,共有する場をもちたいと思っています。また,最後には学部生が考える「パソコンやスマホを使った漢字学習」の方法をご紹介します。アイディアをお持ちの方もそうでない方も積極的にご参加いただき,ワークショップが情報共有や新しい視点の獲得の場になれば幸いです。

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イベントカレンダー

6月
12
12:00 AM 留学生対象の日本語教師初任者研修... @ オンライン(ZOOM)
留学生対象の日本語教師初任者研修... @ オンライン(ZOOM)
6月 12 2024 @ 12:00 AM – 1月 31 2025 @ 12:00 AM
日振協による文部科学省委託の初任研修が今年も始まります。 告示校で10年程度専任で経験されている方対象です。 OJTで実際の運営に関わりながら研修運営を肌で学んでいただけます。 研修詳細は協会ホームページより、チラシと募集案内をダウンロードしてご確認ください。   「日振協 留学生対象の日本語教師初任者研修」は「オンライン映像講義」「(オンライン)集合研修」「自己研修(自律的学習)」の三位一体の編成により、①自律的・持続的な成長力 ②対話力 ③専門性という3つの資質・能力の育成を目指すもので、忙しい仕事の合間を縫って学べるよう、また地方の教育機関に所属している受講生への負担を減らすため、e-Learningを利用した研修となっています。 2020年度から、この初任者研修と並行して、「育成研修」を併せて実施しています。「育成研修」は初任者研修のサポートを行いながら研修の企画や実施方法を学び、将来全国各地で初任者研修の実施担当者として活躍していただく人材を育成する研修です。具体的には以下のことを目指しています。 ①初任者教員の協働的かつ自律的な学びを支援し、21世紀に活躍できる日本語教師としての資質・能力及びICT活用能力の獲得へと導く ②研修委員に必要な経験と能力を身につける 研修は、フルオンライン(zoom使用)で実施いたします。学内で初任者の指導を任されている方、地方在住でなかなか研修機会に恵まれない方など全国各地からご参加いただきたく存じます。修了生は今後実施委員になっていただく可能性もございます。どうぞ奮ってご応募ください。 チラシ(PDF 裏表2頁/1枚)
6月
29
12:00 AM 留学生に対する日本語教師初任研修 @ オンライン
留学生に対する日本語教師初任研修 @ オンライン
6月 29 2024 @ 12:00 AM – 1月 31 2025 @ 12:00 AM
本研修のカリキュラムは文化審議会国語分科会の「日本語教育人材の養成・研修の在り方について(報告)」に基づいており、初任者が体系的・計画的に日本語指導を行うための実践的能力として (1)自律的・持続的な成長力 (2)対話力 (3)専門性 の3つの資質・能力の養成を狙いとした90単位時間のプログラムです。忙しい仕事の合間を縫って学べるよう、また地方の日本語教育機関の新任の先生方への負担を減らすため、e-Learningを利用した研修となっています。 研修形態はフルオンラインです。昨年度同様、今後日本語教師にますます求められるであろうICT活用能力(オンライン授業やハイブリッド授業の実践等)に重点を置いた研修を行います。 つきましては、ぜひ多数の日本語教師初任者の方にご参加いただきたく下記のとおりご案内いたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。 チラシ(PDF 表裏2頁/1枚)
11月
22
7:00 PM 教室内談話: 学習者間相互交流とL... @ オンライン(ZOOM)
教室内談話: 学習者間相互交流とL... @ オンライン(ZOOM)
11月 22 @ 7:00 PM – 12月 13 @ 8:30 PM
※この講座の内容は2022年実施分に準じます。 教室内談話: 学習者間相互交流とL2学習を考える 学習者同士が互いに話し合う活動は、近年の外国語(L2) 教室には不可欠です。また、学習者同士 が学習言語で対話する活動の意義やL2 習得における効果は、外国語教育において興味深いトピッ クの1 つです。本講義では第二言語習得理論を適宜参照しながら、外国語教室で行われる学習者同 士の対話の意義や先行研究で明らかになっている効能、より効果的な実践法や課題と展望について 考察を深めます。 【全4回】 日程: 第1回:2024年11月22日(金)19:00-20:30 第2回:2024年11月29日(金)19:00-20:30 第3回:2024年12月6日(金)19:00-20:30 第4回:2024年12月13日(金)19:00-20:30 内容: 第1回:「学習者同士のL2 対話」と第二言語習得理論 第2回:「学習者同士のL2 対話」と第二言語学習 第3回:「学習者同士のL2 対話」と教師 第4回:「学習者同士のL2 対話」とこれからのL2 指導 【受講料】9,000円(税込)※1講座のみお申込み:2,500 円(税込)

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