和田敦彦・早大教授らがベトナムの日本語資料コレクションの全体像を解明
- 2018/5/8
- ぷらっとニュース
- ベトナム, 和田敦彦, 日本語資料, 早稲田大学
- 171 comments
- にほんごぷらっと編集部

和田敦彦・早大教授らがベトナムの日本語資料コレクションの全体像を解明
早稲田大学教育・総合科学学院の和田敦彦教授の研究グループが東南アジアの日本語資料の所蔵状況の調査プロジェクトに取り組み、ベトナムに未調査の日本語資料約1万1000点が保管されていることが分かった。詳しく調べた結果、和装本が4084点、洋装本が5642点にのぼり、戦時期も含め日本の文化活動を知るうえで貴重な資料になるという。早稲田大学が同大学のホームページで明らかにした。
同ホームページによると、日本の書物は世界中に広がっており、欧米では多数存在する日本語蔵書の研究が進められてきた。しかし、東南アジアに関してはほとんど調査も行われておらず、今回、和田教授らが国際交流基金などの協力を得て調査、研究を行った。
ベトナムで見つかった1万1000点の日本語資料のうち、和装本は東南アジアでは最大規模の数だという。江戸時代から明治期にかけて刊行された版本が多数を占めており、「類聚国史」や「大日本史」といった日本史領域の文献が含まれていた。また、哲学、思想の分野では本居宣長や平田篤胤ら神道・国学の著述が大部分を占めていた。さらには能や狂言に関する資料もあった。
一方、洋装本(近代の刊行本)は、明治時代の学術書などが多く、第二次大戦中に日本がベトナムに設けたハノイ日本文化館の蔵書が含まれていた。同文化館の関連資料はほとんど残されておらず、戦時期の日本の文化活動を知るうえで、重要な資料であることが分かった。
今回の調査、研究により資料全体の目録ができたことで、ベトナムの蔵書について、より専門的な研究環境が整ったことになる。作成された目録データは、日本の国文学研究資料館のデータベースや欧州各国所蔵の日本古典籍のデータベースとも連携して活用が可能になる。このため、将来は世界各地に存在する古典籍情報を総合的にとらえた研究が進展するのではないかと期待されている。
この著者の最新の記事
-
-
-
-
-
-
- 2025/7/8
- ぷらっとニュース
石破首相が外国人対応への「司令塔」組織設置へ
関連記事
人気記事
-
「団地と共生」の始まりは「隣近所との協力関係」の構築か 2023年3月23日 に投稿された
-
埼玉県川口市の芝園団地の「実像」とは? 団地自治会の事務局長が「団地と共生」を出版 2023年2月2日 に投稿された
-
移民政策の先駆者・故坂中英徳さんを偲んで 第二話 日本型移民政策の提言(下) 2024年3月4日 に投稿された
-
戦後78年 「村山談話」と留学生の父・穂積五一 2023年8月14日 に投稿された
-
なぜ、アゼルバイジャンの日本語教育が大きな話題になったのか? (NewsWalker 2017年12月23日) 2017年12月26日 に投稿された
-
移民政策の先駆者・故坂中英徳さんを偲んで 第一話 入管戦記 2024年2月9日 に投稿された
-
毎日新聞が社説で「やさしい日本語」 新聞の社説では初めて 2019年3月15日 に投稿された
-
日本語教師の熱い想いを伝える「日本語学校物語」 文科省の担当者に読んでほしい 2025年4月25日 に投稿された
-
「やさしい日本語」には「誤解」という落とし穴 TBSの「ひるおび」のコメントを考える 2018年6月12日 に投稿された
-
日本語教師で「第二の人生」歩む——日本経済新聞の記事より 2023年12月27日 に投稿された
今日のランキング
-
移民政策の先駆者・故坂中英徳さんを偲んで 第二話 ... 2024年3月4日 に投稿された
-
移民政策の先駆者・故坂中英徳さんを偲んで 第一話... 2024年2月9日 に投稿された
-
移民政策の先駆者・故坂中英徳さんを偲んで 第二話... 2024年2月22日 に投稿された
-
移民政策の先駆者・故坂中英徳さんを偲んで 第四話 ... 2024年3月27日 に投稿された
イベントカレンダー
