つながり、学び合う場へ約200人が来場-「日本語教育の夏フェス2018」-(2018年9月20日)

つながり、学び合う場へ約200人が来場-「日本語教育の夏フェス2018」-(2018年9月20日)

「ことばと学びでつながるなかまの会」(略称・こまつなの会)主催の「日本語教育の夏フェス2018」が9月8日、早稲田大学早稲田キャンパスにて開催された。今年が第2回目の開催であり、昨年よりも約100人多い200人近い参加者が日本語教育について学びを深めた。
「夏フェス」では午前中、横溝紳一郎氏による「学習者の脳を活性化する授業のひと工夫-主体的・対話的で深い学びの実現をめざして-」と題した基調講演で始まり、午後は、漢字指導にICT、在留資格、新聞を使った活動、発音指導、著作権、作文指導、日本語教育能力検定試験を現場に活かす方法など、全部で8つのワークショップが行われた。
丸1日にもおよぶ「夏フェス」だったが、参加者は真剣なまなざしで積極的にワークショップに参加していた。

「夏フェス」は、同じ興味・関心をもつ人々が、所属や立場、専門をも越えてつながることを目的としている。参加者一人一人が主役である。互いにつながり、学び合い、そして自身のホームへ学びを還元してもらうことを願っている。
参加者からは「内容が濃かった。来週の授業に取り入れたい」「次回もまた参加したい」という声がきかれた。いち早く次回の「夏フェス」情報をお届けするメーリングリストへの登録希望者も多く、次回への嬉しいプレッシャーも感じる。

世話人一同も、所属、立場、専門を超えた集まりである。
我々自身もこの「夏フェス」を通して多くのつながりや学びがあり、今後も成長し続けたいと考えている。
次回へ向けてさらなる飛躍を遂げた「夏フェス」にご期待ください。最後に、ご参加くださった皆様、お引き受けくださった講師の皆様、サポートしてくださった皆様、この場をお借りし改め

て御礼申し上げます。こまつなの会主催の「夏フェス」が皆様に少しでも何かのお役に立つことができたとしたら、こんなに嬉しいことはございません。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

ことばと学びでつながるなかまの会のホームページはこちら https://komatsunajp.wixsite.com/mysitekomatsuna

徳田 淳子(とくだ・あつこ)編集部・ライター

投稿者プロフィール

2011年から2013年までインドネシアにてEPA(経済連携協定)に基づく看護師、介護福祉士候補者に日本語を教える。帰国後、医療系の専門学校で看護師を目指す中国人看護師に日本語支援を行い、2016年からは日本語学校でIT企業に就職を目指すエンジニアを対象とした日本語就職支援と養成講座の授業を担当。にほんごぷらっと編集部員。

この著者の最新の記事

関連記事

コメントは利用できません。

イベントカレンダー

7月
1
終日 留学生に対する日本語教師初任者研修 @ オンライン開催
留学生に対する日本語教師初任者研修 @ オンライン開催
7月 1 2023 – 1月 3 2024 終日
日振協による文化庁委託の初任者研修が今年も始まります。 告示校で3年程度までの経験者対象です。 映像講義の視聴とテスト、数回のオンライン集合研修、自分の授業を改善する自己研修の3つに分かれており、様々な角度からの学びと教師としてのステップアップを目指せるカリキュラムとなっております。 研修詳細は https://www.nisshinkyo.org/index.php 最新トピックスをご覧ください。
12月
15
9:00 PM 日本語教師のためのじっくり学ぶ講... @ オンライン(ZOOM)
日本語教師のためのじっくり学ぶ講... @ オンライン(ZOOM)
12月 15 2023 @ 9:00 PM – 1月 26 2024 @ 8:30 PM
【講座概要】漢字の知識は、日本の学校教育では国語科で学びます。しかし、その多くは「漢字テスト」の対策であり、文化的な側面や日本語の表記する方法の一つであるという認識が疎かになっているように思います。また漢字文化圏の学生にとっても母語での漢字の位置づけは、日本語のそれと同じものではありません。この講座では、漢字表記を通した日本語の特徴、そして漢字文化圏の日本語学習者を理解することを目的にしたいと考えています。 第1回 2023年12月15日(金) 文字としての漢字 漢字とかな・アルファベットとの違いを理解し、送り仮名・振り仮名の存在などから、漢字とかなの両方を用いる日本語表記の特殊性を考えます。後半では、漢字の構造(なりたちと構成方法)を理解します。 第2回 2024年1月12日(金) 字形 漢字の構造に慣れるために理解したい、部首と偏旁冠脚とのちがい。また、文化庁の「常用漢字表(付)字体についての解説」「常用漢字表の字体・字形に関する指針」や漢字文化圏諸国の「漢字表」を手引きに、「標準字体」とは、どういうものなのかを考えます。 第3回 2024年1月19日(金) 意味と読み 音読み(一字多音の理由)、訓読み(同訓異字のある理由と「使い分け」)、熟語の構成の理解から、日本語と漢語との文法構造の違いについて考えます。 第4回 2024年1月26日(金) 漢字文化圏 中国・台湾・韓国朝鮮およびベトナムでの漢字文化や社会における漢字の位置づけを理解し、漢字文化圏の日本語学習者への理解につなげます。

注目の記事

  1. 「やさしい日本語」で外国人の労災防止を 厚労省が「手引き」の改訂版を作成 厚生労働省は…
  2. 日本語議連第19回総会 日本語教育機関認定法の施行に向けて政省令など議論 日本語教育推…
  3. 木原官房副長官の講演を聞いて~日本語教育は共生社会づくりの「一丁目一番地」 木原誠二官…

Facebook

ページ上部へ戻る
多言語 Translate